「越山晃次氏グループによる企業破壊事件」第3話
越山氏による主張・「三崎優太は株主ではありません」

エルメス、ヴィトン、ディオール、シャネル・・・

彼には嫌な予感があった。

三崎「なんというか、経営者としての独特の勘(カン)ですね。それから風の噂で、あるアカウントの存在を知って。

ある人に、このインスタグラムのアカウントを教えてもらったんです」

そこには、おびただしい数のブランド品に囲まれ、満足そうに、そして誇らしげに笑みを浮かべる30代くらいに見える女性の、ド派手なInstagram画像があった。

窓の外に広がる夜景。恐らくタワーマンションだろう。エルメス、ヴィトン、グッチ、シャネル、FENDI…。何点あるだろうか…。数えきれない。

その中央で、テンション高くほほ笑む女性。

それこそ、越山氏の妻・A子さんだった。

三崎「先に申しましたけど、僕は彼らの結婚式に出席して、依頼されてスピーチをしていますから。

(ザ・リッツカールトン東京で盛大に行われた越山氏の結婚式)

(越山氏が三崎氏に送った自身の結婚式の「スピーチのお願い」)

その時、会った時には、ごく普通の人に見えました。そのような奥さんには見えなかった。

奥さんの顔ももちろん、そこで見て知っていますので。この人は越山氏の奥さんで間違いないな、と思いました。

何かの歯車が狂ったように感じましたね。

同時に、こんなにたくさんのブランド品の、資金の出どころは? どこから得た金なんだろう?と思いますよね。

なんとなく嫌な予感がして、僕はすぐに顧問をお願いしていたYさんを呼び、どうなっているんですか、と尋ねました」

ーその結果はいかがでしたか?

三崎「Yさんは、「経理の全体像まで見ていなかった」、と言いました」

顧問のYさんとは、越山氏と三崎の共通の知人である。

その顧問のYさんも把握できていなかったという…。

三崎「ですので、僕はすぐに『X調査会社』に調査を依頼しました」。

出るわ出るわ、不正の数々…

数日後。X調査会社からの調査結果が上がって来た。

その結果。

三崎「まず、僕が知らない会社がある、と。裏(三崎の預かり知らない所)で、『サンテウスタキオ・ジャパン株式会社』という個人会社を作っていた事が判明しました。知らない間に越山氏が個人会社(サンテ社)を設立して、しかも、そこに、(アスク社)から、金を流しているようだ、と」

「サンテウスタキオ」…イタリア・ローマにある聖堂の名だ。建物のてっぺんに建つ十字架は、非常に珍しく鹿の頭の上に乗っている。

(イタリア・ローマに実在する「サンテウスタキオ聖堂)

広場近くには、コーヒーやグラニータが美味しいと評判の「サンテウスタキオ・イル・カフェ」がある。

その名を冠した越山氏の個人会社…。

三崎にも顧問のY氏にも報告することなく設立し、しかも、そこにアスク社のカネを流していた…、と三崎は言う。

三崎「そんな会社があると知って、もちろん、不信感が募りました。顧問のYさんに至急、どうなっているのか、確認するように依頼しました」

越山氏は、その調査結果をあっさり認め、顧問のY氏に謝罪したという。

実は越山氏は過去にも三崎に黙って子会社を設立し、それがバレて三崎から叱責を受け、財務上、責任を取らされた過去がある。それにも懲りず、再び三度、同じ事をしたわけだ。今回もすぐに謝罪をした。

しかし、三崎はそれだけでは、納得しなかった。嫌な予感が彼を襲っていた。

「Yさんに経理はどうなってるんだ、と追及した所、きちんと見てもらっていない事が分りました。そこで僕が経理回りを見直した所、書面上の表向きは正常を装っていましたが、2019年9月段階で、帳簿上で出るわ出るわ、不正なカネの流れが、なんと約4億8千万円もあったんです

その中には、明らかに誰が見ても分かる、単純な不正流出操作もあったという。

三崎「情報商材販売で非常に悪い噂が流れているD・A氏。この人に、2019年5月23日付けで、一旦、2000万円を振り込み、それを、即時に、越山氏の個人口座に返金させていました

―振り込んだ2,000万円を即時にそのまま越山氏の個人口座に返金…つまり、いわゆるトンネルですか?

三崎「そうでしょうね。その後、D・A氏には名目の良く分からない200万円が、2019年8月1日にも入金されています

妄想すれば、それは御礼金かもしれませんね。「200万円」。先に入金した、2000万の10%です。

三崎「そうかもしれませんよね。また、別件で、2019年7月1日から複数回に分けて、合計、1億1千万円が貸付け名目で越山氏の個人口座に振込まれていることが、帳簿上、明らかになっています

(2019年7月1日に振り込まれた越山氏へのアスク社からの「貸付金」名目での1億円)

そんな大金を、取締役会、場合によっては株主総会を通さず、行っていいはずがありません。

三崎「そうです。また、当然、これは当時の経理部門の責任者のフクシゲさん(女性)も実務に絡んでいるかもしれません」

―これらは、当時、もちろん、三崎さんのご存知ない所での事ですね。

三崎「全く聞かされていませんでした」

ここで、我々は、当時の事を知り、越山氏と共に行動をしていたと思われる、経理責任者であったフクシゲ女史の携帯番号に電話をし、当時の状況の情報提供に協力してもらいたい旨、連絡した。

ソフトバンクの携帯番号は留守電に切り替わることなく、鳴り続けた。残念ながら、彼女は出る事はなく、不発に終わったかのように見えた。

ところが3~4時間が経った頃だろうか。非常に聞こえにくい状態の中で、フクシゲ女史の番号から、名乗ることなく、折り返しの電話があった。

フクシゲ氏「もしもし、もしもし?(聞こえにくい)・・そちらは、誰ですか?」

―「当方はトウキョウKEIZAInewsBIZ編集部です」

フクシゲ氏「え?なんですか?新聞かなにか?」

―「ニュースサイトです。そちら様はどなた様でいらっしゃいますか?」

フクシゲ氏「媒体か、ふーん」(ガチャ)。

―「もしもし?元アスク社の経理のフクシゲさんじゃないですか?もしもし!」(プープープー)

電話は一方的に切れ、彼女はこちらの名前を問うたが、最後まで自分の名を名乗る事はなかった。

「医療法人に1億7千万を貸した翌月、倒産・・・」

三崎が、帳簿を洗う中で、もっとも不可思議な流出の一つが、

「医療法人社団冠心会」及び「元・冠心会、理事長 西妻恵大」への「貸付け」だった。

金額も大きい。

医療法人には、2019年7月31日付けで1億円。

その理事長には、2019年7月8日付けで7,000万円。

しかし、それ以上に、摩訶不思議な事は、アスク社(越山氏が代表取締役時)が貸付けを行った翌月、2019年8月27日に、この「医療法人社団冠心会」は、「民事再生手続き」に入っているのだ…。つまり貸し付けた翌月に「潰れてしまった」

当然、貸付金は焦げ付き、回収は出来ていない。アスク社に損失を計上させた形だ。

しかもこの医療法人、調べれば、この貸付け以前に、過去に様々な問題を起こしていた事が容易に掘れる。

(冠心会が経営していた病院・東京ハートセンター。2020年からは経営陣を刷新し営業中/HPより)

「2007年には病院不動産オーナーへ家賃が遅延し、2010年頃には同オーナーから2度も法的整理を申し立てられた。この頃すでに、夫人の乱脈経営や資金流出が指摘され、破綻への兆しは表れていた」という。しかも、「その後、病院不動産は別会社の手に渡り、同社にも昨年 2010年より家賃が遅延し訴訟へ発展」https://newswitch.jp/p/19465 :「ニュースイッチ」より引用)していたという。

つまり、2019年、越山氏が貸し付ける、なんと9年も前に「法的整理」を申し立てられた、いわくつきの案件だったのだ!

では、アスク社が貸付けた、この1億7千万円はどこへ行った

そもそも、調べればグーグルでも、誰でも分かるような危ない団体へ、なぜそんな大金を貸し付けた?

院長夫人の「シャネル好き」は有名で、御付きの人を伴って、毎シーズン、パリコレを観にフランス旅行へ出かけ、このカネを病院に負担させていた。これは院内では周知の事実だったという。こんなコンプラ違反の企業へなぜ投資したのか?

三崎「僕は越山氏には直接、会っていませんが、この有り様に、さすがに、黙っていられませんでした。顧問のYさんも驚いておられました」

これらが発覚した際、越山氏は、顧問のYさんに土下座までした、と三崎は聞いている。

三崎「当初、越山氏は、(不正は)もうこれしかありません、許してください、と言っていたと言います。僕も、当初は僕も許すつもりでした。ところがそれを何度繰り返したでしょう。もう無いです、もう無いです。と言いながら、まだまだ、不正が、あれよ、あれよと、出てくるわけなんです」

これが2019年11月~2019年12月頃の事だった。

三崎「何度目かの際に、もう、これは(越山氏との)信頼関係が保てない、と。何より、社員がかわいそうだと。そう思いましたね」

いよいよ三崎も看過できなくなる。

三崎「(越山氏を)代表取締役の解任をさせる決意をしました。そして、印鑑や通帳を回収請求をしました。顧問Yさんを通じて回収をお願いしましたし、自分でも直接、連絡しました。越山氏は、僕とのLINEのやり取りでは穏便に済ませようとしている素振りを見せました。

ところがなぜか突如、弁護士を立てて来たのです。

(越山氏は三崎に謝罪したいと言いながらも弁護士を付けたと言って来た)

 

(「AOL}とは三崎のグループ会社。違反行為が発覚した 為に三崎が解散させた会社)

 

(「謝罪しか出来ず申し訳ありません」と言っていながら、実は既にこの裏で三崎を株主でなき者にするよう動いていたという)

一見、穏便に済ませようとし、また、素直に謝罪をしたかのような素振りを見せた越山氏だったが…。その一方で、この頃、とんでもない反発を行っていたという。

三崎さんは株主ではありません!

「私は、三崎氏に対する株式譲渡について錯誤無効を主張して争ってきました」。(越山晃司氏SNS 2020年4月12日投稿)

つまり、越山氏は、突如、三崎氏を「株主ではない」「株主にしたことは間違いであった」と東京地方裁判所で株主権確認訴訟を起こしたのだ!

これは、とんでもない「二枚舌」だったと言わざるを得まい。

ここまで読み進めてくれた読者の方はお気付きではないか。

「3000万円貸して下さい」と頭を下げて三崎に借金を申し入れして来た越山氏。「返すお金がありませんので」とアスク社の株を持ってください、とお願いをしてきた越山氏。

自宅のさいたま市を拠点にしていた越山氏を渋谷のメディアハーツに居候させてあげた三崎氏。

自分の結婚式のスピーチを依頼した越山氏、それに応え、スピーチをしてあげた三崎氏。

しかし、越山氏は言う(SNS 4月3日投稿)。

「私は、三崎氏が反社会的行為を行う人物であれば、三崎氏に対して当社株式を譲渡(注:2016年)することなどあり得ませんでした。このように一方的な思い込みで当社を追い出されるのであれば尚更です。そこで、私は、三崎氏への譲渡は錯誤無効であるとして、三崎氏との間で当社の株主権を争っている次第です。三崎氏とは、まず株主権確認訴訟という本案で争っています。
三崎氏が当社の株主であるかどうかは、最終的にこの本案で判断されることになります」。

越山氏は、

「渡邊昌裕弁護士」(わたなべ法律会計事務所)、「竹岡裕介弁護士」(潮見坂綜合法律事務所)、「小野寺俊氏」((株)ヴァンサンク)、「村上友一氏」((株)エンターテック)などで、周囲を固め、なんとしても、三崎の株を奪うつもりで着々と準備を進めていた。

「株主ではない」…。どんな道理でそんな言い分が通るというのか…。

しかし、越山氏は子会社も社員も、そして株も、その全てを三崎から奪い取るつもりだった…。

(第3話終わり 第4話に続く)

(尚、この件で編集部は「越山晃次氏」及び幹部陣に取材の申し込みをしているが現時点で応答はなかった)

インタビュー・文/山崎みしえる

撮影/石黒幸誠(go relac E more)

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